開発者ロニーのコラム 何故僕はブランドを作ったのか?
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こんにちは、白髪老化ケアの開発者 ロニーです。
今回は、僕がブランドを作ることになった理由について、少しお話ししたいと思います。
実は、最初からブランドを作ろうと思っていたわけではありません。
僕が大切にしているのは、理美容師さんが大好きな仕事を、大好きなまま続けていけること。
そのためには、技術を磨くことや、いい商材を使うことだけではなく、自分たちが提供している価値を、きちんとお客様に届けることが必要だと考えています。
そもそもの始まりは、僕がケミカルを大好きになってしまったことでした。
20代から、ずっとケミカルが好きだった。
20代の頃、周りの美容師さんたちがデザインに夢中になっていた時期に、僕は少し違うことを考えていました。
パーマをかければ髪が傷む。
カラーをすれば髪が傷む。
トリートメントをしても、お客様の髪が思うようによくならない。
アシスタントの頃から、そんな現実を目の当たりにしてきました。
「どうしたら、もっときれいにパーマがかかるんだろう?」
「どうしたら、もっときれいにカラーができるんだろう?」
そんなことばかり考えていたんです。
スタイリストになってからは、いろいろなメーカーの薬剤を使い、薬剤の扱い方を研究し、さまざまな商材や情報を集めて、試行錯誤を繰り返してきました。
とにかく、もっといい仕事がしたかった。
でも、いろいろと突き詰めていくうちに、ひとつの現実にぶつかりました。
薬剤を使う以上、どれだけ優しく施術しようとしても、ダメージをゼロにすることは難しい。
本当に髪への負担を避けようと思ったら、ヘナなどの草木染めのように、一般的な酸化染毛剤とは異なる選択肢もあります。
けれど、当時の白髪染めでは、そうした選択肢だけでは色や明るさ、デザインの幅に限界がありました。
僕たち美容師の仕事は、髪を染めることだけではありません。
明るい髪色を楽しんでもらうこと。
パーマで雰囲気を変えること。
お客様のおしゃれの幅を広げ、気持ちまで明るくすること。
そこは、どうしても捨てられなかったんです。
だからこそ、薬剤を使いながら、もっといい仕事ができる方法はないのか。
その可能性を追いかけ続けました。
「こんな薬剤、できるんじゃない?」
いろいろなメーカーの情報に触れ、自分なりに試行錯誤を重ねていく中で、ふと思ったんです。
「こんな薬剤、できるんちゃう?」
今振り返ると、かなり素人っぽい発想だったと思います(笑)。
ただ、その頃にあるプロジェクトで一緒になった研究者の方と知り合い、その考えを話す機会がありました。すると、
「面白い考え方だね。もしかしたら、できるかもしれないよ」
そんなところから、開発が始まりました。
もちろん、開発にはお金がかかります。
ゼロから新しいものを生み出すわけですから、簡単な話ではありません。
実験はうまくいかないことのほうが多いとも聞いていました。
それでも、これは挑戦してみたい。
そう思い、僕の人生の中でも大きな投資を決断しました。
研究者の方にもいろいろと協力していただきながら、試行錯誤を重ね、ようやく最初の薬剤が出来上がりました。
自分としては、なかなかいいものができたと思っていました。
「これはいけるぞ!」
そう意気揚々と、お店で使い始めたんです。
ところが……。
お客様に、刺さらない。
自分では、こんなにいいものなのにと思っている。
でも、そのよさが思うように伝わらない。
ここで、僕は大切なことに気づき始めました。
いいものを作ることと、売れることは違う。
世の中には、僕以外にもたくさんの開発者がいます。
メーカーもたくさんある。
そして、いい商品だって、すでにたくさん存在しているはずです。
そんな中で、自分たちが開発したものを、どうやって届ければいいのか。
誰に届けるのか。
どんな人に、どんな価値を感じてもらいたいのか。
そこを考えなければいけないと思うようになりました。
もちろん、僕自身も経営やマーケティング、ブランディングについて学んで
いましたが本格的に始めました。
いろいろな経験や学びが積み重なっていく中で、ひとつの転機が訪れます。
最初は、大人の女性に向けた商材という、ざっくりした捉え方をしていました。
でも、もっと明確にできるのではないか。
そこで考えたのが、
「白髪老化ケア」というカテゴリーでした。
例えば、
「髪に優しいカラーです」
「ダメージを抑えた施術です」
「髪質改善ができます」
こうした言葉は、機能や方法を説明しています。
でも、お客様が本当に知りたいのは、それだけでしょうか?
髪に優しいカラーをすることで、自分の毎日はどう変わるのか。
白髪を染めることを、これからの自分にとってどんな時間にできるのか。
年齢を重ねることを、どう捉えられるようになるのか。
そこにある価値まで想像できているでしょうか。
お客様が価値を感じるところを想像し、それを伝えなければ、どれだけいいものを持っていても、そのよさは届きません。
そして、機能や方法ばかりで勝負していると、ほかのお店との違いも見えにくくなります。
みんなが同じような機能を打ち出し、同じような方法を提供する。
そうなると、最終的には価格で比較されてしまう。
結果として、価格競争に巻き込まれ、お店も美容師さんも疲弊していく。
僕は、そんな状況を変えていきたいと思うようになりました。
開発者として「いいものを作る」から、ブランドとして「価値を届ける」へ。
最初の僕は、開発者として、いいものを作ることを考えていました。
でも、僕は研究室にいるだけの開発者ではありません。
実際に美容室の現場にも立ち、お客様と向き合ってきた美容師でもあります。
だからこそ、商品を作ることと、それをお客様に届けることの両方を考えるようになりました。
どれだけいいものを作っても、必要としている人に届かなければ、その価値は発揮されません。
どれだけ優れた機能があっても、その機能をお客様が自分にとって必要なものだと感じられなければ、選ばれる理由にはなりにくい。
だから、開発するだけでは足りない。
ブランドを作っていかなければいけない。
そう考えるようになったんです。
そして、これは美容師さんたちにも同じことが言えると思っています。
技術を磨く。
知識を増やす。
新しい商材を導入する。
もちろん、どれも大切です。
でも、それだけでお店の価値が伝わるわけではありません。
自分たちのお店は、誰のために存在しているのか。
お客様は、ここに通うことで何を得られるのか。
なぜ、ほかのお店ではなく、自分たちのお店を選ぶのか。
ここを考え、言葉にし、伝えていくことが必要なんです。
僕は、そこにこそ、小規模サロンが生きていく道があると考えています。
大きな会社と同じ土俵で競う必要はありません。
自分たちだからこそ届けられる価値がある。
それを必要としているお客様がいる。
ブランドを作った理由。
それは、単に自社の商品を売りたかったからではありません。
いいものを作るだけでは、届かない。だからこそ、価値を届ける仕組みが必要なんだ。
そのことを、自分自身の開発経験から学んだからです。
そして、その考え方こそが、美容師さんたちが大好きな仕事を、大好きなまま続けていくためにも必要だと思っています。